どこでもトランプ(夢卵2016出展作品)担当者が語るアイデア創出方法とモノづくりへの想い:後編
こんにちは。情宣G mizoです。
以前投稿した前編の方はご覧いただけたでしょうか?
まだご覧になっていない場合は今回の記事と合わせて是非ご覧ください。 前編はこちらから!
過去に夢卵に出展していただいた 加勢田吉隆氏、夏目充啓氏へのインタビュー記事の後編になります。
お二人が日常生活でどのようなモノづくりをしているのか、夢卵に対する想いを語っていただきました。
[聞]Yack, Mizo /[著]Mizo /[写]TAKE (2019/12/25インタビュー)
【日常生活の困りごとから始めるモノづくり】
お二方への質問になりますが、普段の私生活の中でソフトを生かしたモノづくりをおこなっていらっしゃるのでしょうか?
(夏目さん):僕は趣味の世界で遊んでいますね。
今実用しているものだと、ベランダで薔薇を育てているのですが、朝の水やりが寒し、毎朝毎朝面倒だなと。
そこで、薔薇に自動で水をやるというものを作りました。
俗にいうタイマを使うという方法もありましたが、釈然としなくて、Raspberry Pi(超小型コンピューター)とクラウドサービスを連携し、日の出時間をクラウドサービスから取得して、日の出から1時間経過後クラウドから水が15秒感噴射するようなものを開発しました。
画像処理系も趣味で遊んでいたので、趣味の延長線上として今回の作品が作れたのかなと思います。
(加勢田さん):最近子供が小学校に入学したこともあり、子供と一緒になにかしたいなと思いまして、
マイクロビット(イギリス生まれの教育向け超小型コンピューター)というブロックを使ってプログラムできるというものがあって、それを使ってサイコロを動かすようなものをプログラムを書いたりしています。
来年から小学校でプログラムの授業が必修化されるので、子供と一緒にプログラムを組んでモノを動かすというのはいい経験になりそうですね。
【今後の夢卵に関する期待】
今回の夢卵のテーマとしてワクワク感を取り戻したいとうのが、あって年々夢卵の出展作品のレベルが上がってきているのはいいなと思う一方、それをハードルに感じて募集を躊躇する人も増えてきているんじゃないのかなと感じています。
(夏目さん):2016年の静音ケープは赤ちゃんの声を外に漏れないようにするというので、複雑なモノづくりをしていというよりかは、シンプルな発想でシンプルにモノをつくるというものが受賞していたりするので、目のつけ方次第で凝ったものでなくても、いろいろ考えれるんじゃないかなと思います。
そこに目をつけましたかみたいなものの方が驚きもありますよね。やられたな~みたいな。
(加勢田さん):アイデアとモノづくりを切り離されるといいですね。セットでやると負担は大きくなると思うので。あとは、いいアイデアだとつくりたいと手を挙げる人もいるんじゃないかなと。アイデアと、ものづくりを分けてアイデアだけの賞があってもいいし、アイデアをモノにして実現した後の完成度を競ってもいいし、そういう選択肢があるともっとアイデアだけでも出しやすくなるかもしれないですね。
(夏目さん):こういうところをよくしたいと課題を出す人、その課題を解決するアイデアを出す人、アイデアを実現する人とか分かれてもいいかもしれないですね。世の中の課題は多岐にわたると思うので、課題を集めるというだけでも色々なネタがでて面白いかもしれないですね。
技術はもっていても課題を知らない人もいると思うので、どうでしょうか?
課題と技術をつなぐ場にできると夢卵らしくていいのかなと思います。
(加勢田さん):図らずも今回のどこでもトランプがそれにあたるのかなと。
先駆けとしてアイデアをだす人(加勢田さん)、作る人(夏目さん)という形で分業させていただきました。
(夏目さん):先駆け(笑)役割分担したつもりはありませんが、結果としてそうなっていますね。
実体験として今まで3回夢卵に出展していますが、1回目、2回目は発想~モノづくりまで自分自身で行いましたが、3回目のどこでもトランプがお客さんもたくさん来てくれたし、一番良かったかなと。自分で考えたらこの発想は出てこなかったですね。という意味ではアイデアとモノづくりが分かれるのは結構面白いかなと思いますね。
なのでぜひ我々の経験を基に夢卵を発展させていってほしいと思います(笑)