「夢卵に向けてのアイデア出しワークショップ」レポート

こんにちは! 夢卵実行委員 情報宣伝Gr. Iwataです。
アイデア募集締め切りまで残り僅かとなりましたが、皆さんいかがでしょうか?
今回は2月7日にデンソー社内で開催された実践的セミナー「夢卵に向けてのアイデア出しワークショップ」の様子をお伝えしたいと思います。

いいアイデア(面白いアイデア)は一人で考えていても、なかなか出てきにくいものですよね。
このワークショップでは色々な知識、知恵を持つ人とディスカッションしながら仲間の知恵を結合し、実らせていく共創の「場」として開催されました。モーターのエンジニアである講師の鈴木秀俊さんがこれまで経験してきたことを活かしたアイデア出しのコツや考え方を実践しながら学べる講座です。

講師の鈴木秀俊さん

アイデアをたくさん出すコツ

まずはアイデアを出す際のコツを説明して頂きました。
be crazy:自由な発想で
be child:思いついたことをどんどん出す、そして楽しむ
「まとも」、「真面目」、「ロジカル」な考えは、他の人でも思いつくため常識にとらわれない自由な考えをする必要があり、例えて言うと5才になった気持ちで楽しむということが大切なのだとお話頂きました。

アイデアの作り方

次にアイデアの作り方について説明して頂きました。
これには2つの原理があるそうです。(ジェームス・W・ヤング著 「アイデアの作り方」より)

  1. アイデアは1つの新しい組み合わせである
    既存の物(アイデア)と、別の既存の物(アイデア)の新しい組み合わせを探すということ
  2. 新しい組み合わせを作り出す才能は物事の関連性をみつけだす才能によって高められる
    実行しようとすると、直接結び付き難いため、「なぞかけ」のような知能労働が必要となる

アイデアの組み合わせを探す場合、その組み合わせについてはできるだけ関係性が無いものが良いそうです。そうすることで今まで世の中に無いものが生み出せるとのことです。

アイデア出しの実践

ここからいよいよ実践になります。
1.テーマ選定とルール
各チームでテーマを決めます。
アイデア出しは以下ルールのブレインストーミングで実施します。
 ・批判しない:出たアイデアを判断しない。ポジティブな面からアイデアを広げる
 ・自由に発言する:どんな些細な意見でもいい。笑えるようなものでもいい。
 ・質よりも量:とにかくたくさんアイデアを出す
 ・アイデア同士を結合する:他の人のアイデアに便乗していく

2.刺激語法によるアイデア出し
アイデアの考え方は刺激語法という方法で出し合います。
刺激語法とは何等かの指示語(刺激語)が偶然に出現するようにしておいて、その指示に従って発言する方法です。

 【手順】

  1. 様々な刺激語(おもちゃ、昆虫等)が書かれたカードをランダムで1枚選ぶ
    (刺激語にはワイルドカードでドラえもんも入っていたようです)
  2. 選んだカードに記載された刺激語から、イメージを浮かべる
  3. テーマとイメージを掛け合わせ(連想して)、アイデアを考える
    できる、できないは気にしない
  4. 出たアイデアに対して思いつくことがあれば、みんなでアイデアを出しあう
  5. アイデアが出なくなったら、別の刺激語カードを選ぶ

今回は具体的なターゲット(テーマ)が決まっていないため、この刺激語法が適しているとのことです。
具体的なターゲットが決まっている場合には反語法という方法を使うとアイデアが出やすいと説明して頂きました。
反語法の概要は下記リンクを参照して下さい。
https://www.kikakulabo.com/tpl-gyaku/

3.アイデアをまとめる
出したアイデアから自分のお気に入りを決めて、そのアイデアが誰に対して、どういう価値を、どんな技術で提供するのかをまとめていきます。

実践手順を聞きながら、アイデアの原理で説明されていた新しいものの組み合わせを考えるということができそうな気がしてきました。

それではいざ実践です!
アイデア出しは1チーム4~5名のグループで30分間実施しました。
実際にやってみると、刺激語とテーマをそのまま組み合わせることが難しいものがありましたが、
そのような場合には刺激語を発展させて考えることでアイデアが出しやすくなると思いました。
例えば、刺激語が「紅葉」の場合、「紅葉」→「観光」→「写真」のようなイメージです。
また、他の人が出したアイデアを広げていく際も、流れができるとどんどん面白いアイデアが出てきました。

アイデアを考える皆さん

最後に各チームでアイデアの発表をしました。
他のチームの考え方はとても興味深く、面白いアイデアがたくさん出されていました。
今回のアイデア出しでは1チームあたり30~50個ほどのアイデアが出てきており、鈴木さんからは全チームでアイデア出しのスキルが身についている結果だと褒めて頂きました!

発表の様子

さいごに

ワークショップのまとめとして、アイデアは一人で考えていてもなかなか出てこないため、3、4人で集まって何でも良いのでとにかくアイデアを出す、そしてそのアイデアを発展させること、そして何よりも楽しんでやることが大切というお話をされました。

参加された方の声

・これが仕事だったら最高ってぐらい楽しかったです。今後の仕事でも楽しむということが出来るようにいかしていきたいです。
・普段あまり関わることが無い部署の人たちと話ができ、自分だけでは思いつかないようなアイデアが出てきました。今回のアイデアをもとに夢卵の募集できるようにブラッシュアップしていきたいです。

参加者の皆さん

取材でお邪魔した私もこのワークショップに参加させて頂きましたが、とても楽しくあっという間に時間が過ぎてしまいました。
みなさんも仲間と共に楽しみながらアイデアを生み出してみてはいかがでしょうか?