アイデア発想に”マンダラート”
情宣Gr. Keiです。こんにちは!
今日の話題はアイデア発想法の一つである“マンダラート“。
(他のアイデア発想法として以前”オズボーンのチェックリスト”を紹介していますので、そちらもご覧ください。)
目標達成のために使われることもあるこの手法は、ロサンゼルス・エンゼルス所属の大谷翔平選手が使っていたことでも有名になりました。
細かいルールがなく、直感的にわかりやすい点がおすすめです。
以下、具体例を用いて手法をご紹介します。
まず3×3のマス目を用意します。
そして中央のマスには、新たな発明をしたいものやその機能を書きます。
今回の例では、新しい“はさみ”を考えたいと思います。
次に周囲の8マスに”はさみ”から連想する言葉を書きます。
機能や部品など、思いついたものなら何でもいいので、まずは埋めることが大切、という気持ちで、とにかく8マスを埋めます。
これをさらに展開していきます。
周囲に書いた8つの言葉が中央に来るように、さらに3×3のマスを増やします。
こうして新たにできたマス(64マス)を埋めていきます。これによって、64個のアイデアの種が得られます。
私は結果的に同じような内容になってしまったものもありますが…。
もし深堀出来るテーマがあればさらにマスを展開してもいいです。
こうして出てきたアイデアをいくつか組み合わせて、今回は
”テープを切ってもくっつかず“
”細かく切りやすく“
”持ち運びしやすく(小さく安全)“
”片手で取り出して切りやすい“
というはさみを考えます。
(私自身がマスキングテープを使って工作するのが好きなので、上記の機能が欲しいのです)
と思い描きながら文房具屋に行ったところ…
ありました。
びっくりするほど希望通り。
うーん、新しいアイデアはなかなか難しいですね。
とはいえ、“マンダラート”のように枠が決まっていることで、“何か刃に工夫できないだろうか…”とか“切るときにこんなことができたら楽しいな!”と重点的に考えるので、意外なアイデアが具体的に出てきたりします。
また、普通に考えているだけだと、“これは難しそうだな…”とか“これくらいのアイデアじゃだめだな…”とか、自分でも気づかないうちにアイデアの種を見落としていることがありますので、こういった“質より量“の作戦も良いと思います。
ちなみに、”マンダラート”は逆方向に展開する方法もあります。
今回の場合だと、はさみを隅に持ってきて、その機能は何かと考えます。はさみの場合は“切る”ですので、マンダラートの中央には”切る”を置きます。そう考えると、はさみ以外にも切る手段はたくさんあることに気づきます。
これにより、“新しいはさみ“としてだけではなく、”新しい切るもの“という一段高い視点での発想が加わります。
今回の私はいいアイデアまで行きつきませんでしたが、“マンダラート”自体はとてもいいツールですので、皆さんは私の分もうまく活用してください!