
夢卵をつくる人たち
第3話 子どもの空想が、本当に動き出す。
“2年に1度、夢がカタチになる2日間”
デンソー夢卵(ムーラン)は、社員や家族、地域の皆さんが参加する体験型アイデアコンテストです。1991年の初開催以来、2年に1度2日間で開催しており、2026年で第18回を迎えます。
夢卵2026の企画「こども未来絵」では、子どもたちが描いた絵が、デンソーの技能と技術によって半年をかけて、見て・触れて・体験できる街の展示へと姿を変えていきます。
今回の「こども未来絵」では、40作品の未来絵から5つの街の構想が生まれました。本記事では、そのうち4つの街の展示をそれぞれ制作した4つのチームの皆さんと、全体を取りまとめるリーダー田村さんからお話を伺いました。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
“子どもの空想を、本物の体験へ変える”
制作チーム リーダー 田村 智明さん
―数ある企画のなかで、「こども未来絵」ならではの面白さはどこにあると思いますか?
田村さん 小学生が思い描いた未来の姿やアイデアに技能者が真剣に向き合い、その夢を形にすることです。普段の仕事ではなかなか経験することが難しい、新たなモノづくりへの挑戦はとても面白いです。完成した作品を目にした子どもたちが目を輝かせて喜ぶ姿は達成感と充実感を与えてくれます。
―当日、来場された方にいちばん体験してほしいことは何ですか?どんな方に来てほしいですか?
田村さん 今回は33作品の未来絵を4つの街の展示にそれぞれ組み込み、アイデアがつながりながら動いていく未来を表現しています。来場された全ての方に大人では思いつかない発想力、世界観を見て体験してワクワクしてほしいです。――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
“4つの街に込められた、それぞれのこだわり”
ここからは、4つの街をそれぞれ制作した4チームの皆さんに「来場者の方へ見てほしい1番の見どころを聞きました。

Aチーム
テーマ:くるくる!未来ファクトリー(未来絵7作品)
街の概要:ピタゴラ装置のようなカラクリが絶え間なく動き、モノが生産され続ける様子が見られるファクトリーの街。使われたモノが、また新しいモノに生まれ変わっていく、その循環そのものを、ひとつのファクトリーとして表現している。

※画像の大きさの関係上、主要5作品のみ掲載
Aチーム 見どころは4つの球が、勝手に分かれていく数秒間です。重さで分けるシーソー、鉄球だけを引き抜く磁石、球が通るたびに道が変わる振り分け。所要時間は数秒ですが、準備に数か月かかっています。多くの作例を調べ、どのようなからくりで魅せるのか工夫を凝らしましたので、お楽しみに!
Bチーム
テーマ:ぱくぱく!未来カメレオンズ(未来絵6作品)
街の概要:小型ロボットが縦横無尽に走りまわり、集めたゴミをエネルギーに変えていく様子を見ることができる。捨てられて終わるはずのものが、街をめぐって力になる。その流れを、来場者が体験できる街となっている。

Bチーム ジオラマの中でキャラクター同士が協力し、エネルギーが巡る様子を体験として皆さんに楽しんでほしいです。たくさんのアイデアをまとめて、子どもたちに「エネルギーの循環」というテーマが分かりやすく伝わる形にするために、メンバーと何度も話し合いながら、「本当に伝えたいことは何か」を考え、必要なものとそうでないものを整理して少しずつ形にしていきました。
Cチーム
テーマ:すいすい!未来交通ステーション(未来絵10作品)
街の概要:人々が、好きな時に、好きな場所へ、好きな手段で移動する未来の街。無限に伸びるような宇宙道路を中心に、クリアなレジン素材で再現した海、実際の土でつくり上げた陸地、映像を用いて遠くまで広がる宇宙を合わせることで、3つの世界を1つの街として表現している。

※画像の大きさの関係上、主要5作品のみ掲載
Cチーム 限られた面積の中で、陸・海・空・宇宙の「長距離を移動している」ように見える点がアピールポイントです。
見ているだけでワクワクする乗り物を集結させました。また、災害時に人を助ける便利な乗り物も登場させ、実際にどういったものが活用されるかという視点まで備えている点にも注目です。子どもでも準備できる材料を選んで制作したので、「自分でも作ってみたい」と思うこと間違いなしです‼
Dチーム
テーマ:らくらく!未来移動タウン(未来絵10作品)
街の概要:小学生から高齢者まで、それぞれのパーソナルモビリティで移動していく様子を見ることができる街。走りまわるモビリティにはカメラが積まれ、その映像を外のディスプレイで見ることができる。

※画像の大きさの関係上、主要5作品のみ掲載
Dチーム 街がリアルに動き、そこに自分が映り込むことで模型が「自分のいる場所」に変わる点が見どころだと思います。また、街にいるロボットは信号待ちをするなど細部にこだわった作り込みをしました。交差点は単純に見えるのですが、制御が複雑で大変苦労したのでぜひ生で見てください!――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――“一人ひとりの工夫が、子どもたちの夢を動かしていく”
254枚の絵から共創ワークショップで40枚の絵を選定し、夢卵本番に向けて5つの街がつくられています。今回紹介した4つの街のほかにも、もう1つの街が皆さんを待っています。4つのチームは、33枚の子どもたちの自由な発想を、動きや仕掛けを通じて「体験できる未来」にしました。一つひとつの工夫には、子どもの夢を受け止め、見る人にも分かる形で届けようとした制作チームのこだわりが随所に感じられます。
2026年11月28日・29日、デンソー本社5号館1階ホールで、実物となった夢やアイデアが皆さんを待っています。ぜひ会場に足を運んでみてください。
