夢卵をつくる人たち 第2話
夢卵をつくる人たち
第2話 もっと多くの人に、夢卵の面白さを知ってほしい
“出展者から実行委員へ。3人が挑む、コンテストからフェスティバルへの変革“
今回お話を伺ったのは、審査Grリーダーの東 周さん、審査Grサブリーダーの大矢 晃示さん、そして総括Grサブリーダーの内藤 英智さんです。(※)
3人は、これまでアイデア作品の出展などを通じて夢卵に参加してきました。その経験を生かし、今回は作品を出展する側ではなく、企画・審査・運営を担う実行委員として夢卵2026に携わっています。
作品への社員投票や応援メッセージ、製作過程の公開、技能コンテストの見せ方の工夫。さまざまな取り組みに共通するのは、「もっと多くの人に夢卵を知ってほしい」という思いです。
出展者として夢卵を楽しんできた3人が、今度は実行委員として、夢卵のアイデアコンテストをさらに多くの人が楽しめるフェスティバルへ進化させようとしています。
※審査Gr:アイデアコンテストなどの企画・審査・運営を担当するグループ
総括Gr:各グループと連携しながら実行委員会全体の企画・運営を支えるグループ
<3人の過去夢卵出展作品例>

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
“もっと多くの人が楽しめる夢卵にしたい“
―実行委員として運営に携わることになったきっかけは?
内藤さん
一言で言うと、もっと多くの人に夢卵の面白さを知ってほしいと思ったからです。
2024年の夢卵に出展者として初めて参加した際に、夢卵には人をワクワクさせる面白さがあると改めて感じました。一方で、全社イベントでありながら、まだ夢卵を知らない人や参加したことがない人もたくさんいます。「こんなに面白いのに、もったいないな」というのが率直な感想でした。
そんな時に総括Grリーダーの山口さんから総括Grサブリーダーのお話をいただき、「より多くの人に楽しんでもらえるような審査方法やアイデアコンテストのあり方に挑戦したい」とお伝えし、今に至ります。もっと多くの人が夢卵を知り、気軽に関われるイベントにしたい。その思いがスタートでした。
東さん
正直、内藤さんから声をかけてもらわなければ今回も普通に作品を出す側だったと思います。
「コンテストとして一番を決めるだけでなく、つくる人も見る人も、もっとみんなで楽しめる夢卵にしたい」という思いに共感して、今度は実行委員として関わるのも面白そうだと思い、夢卵全体をつくる側として参加しました。
大矢さん
長く夢卵に関わってきた中で(※)、参加するたびに「こんな夢卵ならもっと面白いな」というアイデアが色々と蓄積されています。
※2008年より夢卵アイデアコンテストに継続的にノミネート
実行委員のお話を聞いた時、積み重ねてきたものをより良くするための仕組みとして形にできる立場だと感じました。
もうその時点で、実行委員を引き受けて良かったと思っています。
「夢卵を変えたい」という気持ちはこれまでの夢卵を否定するものではなくて、たくさん楽しませてもらったことへの「恩返し」の気持ちから来ていると思います。
今までは受け取る側でしたが、今度は返す側として関わる人に楽しんでもらいたいと考えています。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
“作り手の挑戦が、来場者のワクワクにつながる“
―今回の夢卵に向けて、審査Grとして大切にしていることは何ですか?
大矢さん
よく使っているのが、「クリエイターファースト」という言葉です。
大前提として、夢卵は来場者の皆さんに楽しんでもらうイベントです。そのためにも、まずは作品をつくる人が思い切り挑戦できて、その熱量や面白さが作品を通じて来場者へ伝わることが大切だと考えています。
僕たち3人は、これまで作品をつくる側を経験してきました。だから、「こんな応援があったら頑張れる」「製作途中でも作品を知ってもらえたらうれしい」といった、出展者として感じてきたことがあります。
今回はその経験を踏まえて、社員から応援メッセージを届ける仕組みや、作品と製作過程を早い段階から知ってもらう仕掛けなどを取り入れています。
内藤さん
そもそも、全世界から集まるアイデアの「一番」を決めるのはすごく難しいんです。
日用品として役立つものもあれば、技術的に優れたもの、純粋に遊び心があって面白いもの、さまざまあります。
一つひとつに異なる価値があるので、一つの基準だけで評価しようとすると、作品が本来持っている魅力を十分に伝えられないこともあります。
今回は、そういった各作品の背景にある挑戦も含めて、それぞれの価値を知ってもらえる仕組みを目指しています。
製作過程に触れられる機会をつくることで、作品をつくった人の次の挑戦につながり、来場者にとっても、より多様な面白さに出会える夢卵になると思っています。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
“アイデアと人が脈々とつながっていく共創の場へ“
―夢卵2026のキーワード「参加から共創へ」について考えていることはありますか?
東さん
デンソーの中でもまだまだ夢卵を知らない人がいます。そうした人と夢卵との接点をもっと増やしたいと思って取り組んできました。
今回始めた社員投票に加えて、グループ全体に向けて作品や取り組みを公開する仕組みもつくりました。実際に海外拠点やグループ会社の窓口の方から、「夢卵の内容が理解できた」「応募後の経過が分かるようになった」といった声をもらいました。
単純に投票をするだけではなく、作品を知り、「こんなアイデアがあるんだ」「面白そうだな」と感じてもらう。そこに大きな意味があると思っています。
内藤さん
関わってもらう社員だけではなく、参加してもらうお客さまを含め、夢卵に参加する人の裾野を広げたいと思っています。
出展する人だけが参加者ではありません。作品を見て「面白いな」と思う人、投票する人、応援コメントを書く人、会場に来る人。みんなが夢卵への参加者です。
さまざまな参加の形を増やすことで、夢卵に関わる人も増えていく。僕たちは、それを「正のスパイラル」と呼んでいます。
作品を見る人が増える。応援する人が増える。会場へ来る人が増える。そして、その中から「次は自分もやってみたい」と思う人が現れる。
そうやって、参加した人が次の参加者を生み出していく。そんな循環をつくっていきたいと思っています。
大矢さん
アイデア作品の具体化に挑戦している方々に、社員が応援メッセージを送れるようにしました。
挑戦している人を応援する人がいて、その応援を見た誰かが、今度は作品や夢卵に興味を持つ。それも正のスパイラルの一つです。
こども未来絵も同じです。今年の作品を見た子どもたちが、次回は「自分も描いてみたい」と思ってくれるかもしれません。
今年の来場者が次回の来場者になり、やがて応募者や応援者になる。そうやって夢卵への関わりが自然に広がっていく状態を目指しています。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
“一人ひとりが感じる喜びや楽しさが夢卵をもっと面白くする“
―夢卵2026にかける思いを教えてください。
東さん
夢卵は、会場だからこそ味わえる体験、心に残る出会いがあるイベントだと思っています。
子どもたちが目を輝かせながら作品を見ている姿を見ると、作品が表現する楽しさやワクワク感は、世代を超えて伝わるものだと感じます。
だからこそ、まずは一度会場に足を運んで、夢卵の面白さに触れてほしいですね。
大矢さん
挑戦する人がいて、それを応援する人がいて、新しい出会いや発見が生まれる。
長年夢卵に参加してきた一人として思うのは、こうした機会はとても貴重で、もっと多くの人に知られていい魅力があるということです。
だから今年は、一人でも多くの方に夢卵を知っていただき、さまざまな作品を楽しんでもらえたらうれしいです。
内藤さん
作品を見るだけでもいい。投票するだけでもいい。誰かの挑戦を応援するだけでもいい。
夢卵の楽しみ方は自由です。
一人ひとりの小さな参加が積み重なることで、夢卵はもっと面白くなり、さらに大きな可能性が生まれると思っています。
夢卵2026が、その新しい広がりの起点になればうれしいですね。

左:内藤さん、中央:東さん、右:大矢さん
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
編集後記
今回のインタビューを通じて感じたのは、3人が夢卵を「変えたい」と語る背景には、これまで夢卵を楽しんできたことへの感謝があるということでした。
出展者として知った夢卵の面白さを、今度は実行委員として、もっと多くの人へ届けたい。その思いが、社員投票や応援メッセージ、作品の公開といった新たな施策の実現につながっています。
まずは作品を知り、見てみることから。
その小さな一歩が、夢卵をもっと面白くする。ぜひこの記事を読んでいるあなたも夢卵2026を体感してみてください。
















