若手出展経験者にインタビュー:後編

こんにちは。夢卵・PR担当の Yack です。

本企画では若手出展経験者の、

 センサセミコン開発部:川口さん
 ADADAS技術2部:竹内さん

にインタビューを行っており、前編では’18年大会でソフトウェア賞を受賞した “InstakePhotos” の開発エピソードや、
若手ならではの アイデア発想法 についてお聞きしました。

本日の後編では、特にお二人の 人柄良いアイデアを生み出すための考え方 について掘り下げてみます。



◇解決したい課題(ニーズ)、解決手段(シーズ)は日常生活の中で発掘する

Q:お二人はこのようなアイデアを出すのが好きなタイプに見えるのですが、普段から良いアイデアを出すために心がけていることはありますか?

川口さん
どちらかといえば、技術ありきではなくて、課題があってそれを解決するにはどうすれば良いか?ということを考えています。
普段からというと、自分の困りごとを何となく意識していて、解決したい課題というのは自分の生活の中で見つけようとはしています


Q:そんな身の回りの課題を見過ごしちゃう人も多いと思うのですが、それを逃さないために工夫されていることはありますか?

竹内さん
普段の生活の中で使っているものを、もっとよくできるアイデアはないかな?というのは考えたりします。
そのために、ソフトウェア系の研究者やエンジニアのツイッター、記事を普段から見ていて、
面白い技術がないかなというチェックはしています。
なので、僕は面白そうな技術があって、それを使ってどんな課題が解決できるかな、という思考が多いです。
川口さんは(僕とは違って)、課題を解決したい、という方に意識が向いていますよね。

川口さん
そうだね。もちろん僕も興味がある技術とか面白いことをやりたいという想いはあるのですが、
(どちらかといえば)その技術をどう世の中の人に役立てるのか、という想いの方が強いと思います。


Q:お二人にインタビューをしていて、チームとして良い成果を生むにはメンバーの考え方の多様性も大事なポイントに思えるのですが、いかがでしょうか?

川口さん
それはあるかもしれませんね。結構バランス取れてたのかもしれません。

竹内さん(左側)も、川口さん(右側)も、常日ごろから課題や解決方法について意識されているそうです。

うまく行かない時の考え方はそれぞれ。物事を前向きに捉える点では共通

Q:特に若手の方が参考になることかもしれませんが、普段の業務やプライベートも含めてうまく行かないときにどう考えて行動しているのでしょうか?

竹内さん
僕は割と楽観的で、自分が正しいと思うことを一つずつやっていけば、最終的には何とかなるだろうと思っているところはあります。
仕事でもそうですが、絶対間に合わないと思うようなことも、最終的には業務調整など自分のできることをやっていれば、
なんとかしてきた経験があるので。
逆に、言われたことを腹落ちしないまま、言われた通りにやるとうまくいかない経験が多いので、
周りの人の意見や指摘を受けたときは、自分なりにそれが正しいと思えるまで議論するようにを心がけています。

川口さん
僕は(業務もそうですが)、いつも自分なりにプロセスを考えてやっているつもりなので、できないときは悔しいという思いの方が強いですね。
でも悔しいなと思いながらも、できるだけ素直に他人のアドバイスを受け入れようとはしています。それは僕にない視点なので。
例えば、自分の尊敬できる上司の立ち居振る舞いや仕事のやり方を見て、それを少しでも自分に吸収できるように心がけています。


Q:お二人が会社の業務で実現してみたい夢や目標を教えて下さい。

川口さん
今までデンソーが蓄積してきたノウハウや技術をうまく活用しながら、世界から交通事故をなくすための開発に貢献していきたいです。

竹内さん
僕の部署では自動運転の開発に力を入れてますけど、(別の軸として)人が車に乗った時にもっと楽しいと思えるものにしていけたらいいなと思います。

◇次回夢卵は若手がお互いに刺激しあう、仲間づくりの場になるといいですね

Q:最後になりますが、今回の夢卵で応募してくるであろう若手出展者に対してエールをお願いします。

川口さん
僕らにとっても刺激になる、面白いアイデアをどんどん出して欲しいです。
そして若手がお互い高め合えるような大会になったらいいなと思います。
僕らも予選通過してその中にいられるように頑張ります。

竹内さん
夢卵は、やったことがないけれど、やりたいと思っていることにチャレンジするいい機会ですよね。
先回大会では、当日各自で作った作品を持ち寄ることで、初めて会う人とでも気楽に話ができて楽しかったです。
また、職位が上の方と話す機会があって色々と刺激を受けました。
次回大会では、自分自身も成長できて、ものづくりに興味のある仲間も増えたらいいですね。

ー本日はどうもありがとうございましたー


お二人が今後どのようにご活躍されるのか、夢卵実行委員会も楽しみにしています。

今回のインタビューを通じて、前回大会でお二人が良い成績を収めた要因のひとつに、
ニーズ志向の川口さんと、シーズ志向の竹内さんとが、バランスの取れたコンビとして力を発揮できたことがあるかもしれないと思いました。

この ”InstakePhotos” を始め、ソフトウェアを題材にした魅力的な作品が増えつつあります。
今後のソフトウェアの可能性についても目が離せないと思わせてくれるインタビューになりました。

川口さん、竹内さん、どうもありがとうございました。